いくらコンテナ

小学生のASD(知的の遅れなし)の息子とADHD母との備忘録。怒らない育児に忍耐を強いられるものの、度々決壊してはホワホワ無害系の息子に絆されて怒る気を失くす毎日を綴ります。

とうとう1歳半で走り始めた我が子にヒヤリ

どうもこんにちは。

そろそろ子供の保育園の入園を控えておりますが……未だに生活習慣を正せておりませんorz

息子が夜寝ないのはまだ良い(良くないよ?)として、なぜか朝起きれない。私が。

こんなことではいかんのですが、おそらくギリギリにならないと追い込まれないでしょう。

 

それはさておき、今日は活きが良い子供のお話。

 

子供がヨチヨチ歩いているのはほんの少しの間

育児を終えた先輩母さんに

「今が一番かわいい」

「手がかかるのは今だけ」

「すぐに大きくなる」

「これからが大変」

と言われ、今がつらくて先が見えないのに未来のことを言われてとても苦しかったことを覚えています。

 

……そうは言いますけどね。

私だって、今この瞬間を楽しみたいって気持ちが無いわけじゃないんですよ。

このヨチヨチしてる生き物は転んですぐ死ぬんじゃないの?

 って気持ちの方が大きいわけですよ。

 

あと常に子供と向かい合ってると、常に子どもの発達のことで悩んじゃうんです。

精神的に追い詰められてる上、産後から蓄積された疲労と落ち行く体力との狭間で、子供を死なせないミッションを毎日やり過ごすだけで精一杯……。

 そういうふうになっちゃうの私だけじゃないはずぅ〜(`;ω;´)

実際に私は子供を産んで3年と3ヶ月経ちましたが、子供が走り始めてからとても長い期間苦しんだなと感じています。

確かに写真を見れば、あ~こんな頃もあったなとか、もうそんなに経ったっけ~とは口にしますが、悩んでいた期間を「その後すぐにできるようになったし、悩む必要はなかった」と簡単に言えるほど楽ではなかったですw

 

いつから走るのか

個人差はあるものの早い子なら1歳を過ぎた辺り~1歳半くらいからダッシュし始めるんじゃないでしょうか。 

 

うちの息子は好奇心旺盛なタイプなので、生後5ヶ月を過ぎた辺りからズリバイを始め、翌月には伝い歩きを始めました。

イタズラされると困る物を上に避けたら、今度はそれを狙ってあちこちよじ登り始める怪獣が爆誕してしまい、やんちゃな息子の様子をカメラで撮りつつ、

「この子すぐ歩き始めてしまうのでは?」

と期待と焦燥感でソワソワしたものです。

 

歩きたい欲求は子供を鮮魚に変身させる

しかし、実際に手放しで歩いたのは1歳直前。
そうよね、こんなものよね本来は……と安堵し、私の顔を見てよちよち歩きでニコニコ近寄る息子を微笑ましく見守っていたのは、ほんの僅かな間でした。

 

ある日、家族3人でショッピングモールに行ったときのこと。

突然、顔を真っ赤にして身を捩る息子。

夫が仕方なしに抱っこするも、活きが良いのでビタンビタンと仰け反る仰け反る。

鮮魚化した息子と格闘する夫を尻目に、UNIQLOで家族3人分のアレコレを買って店を出ると、そこには……。

床を這う息子と死んだ目の夫が――。 

「俺の手には負えない」と夫がギブアップ宣言をしたため、慌ててベビーザらスへ走り靴を買う羽目に。

それから実際に走り始めるようになったのは、1歳3ヶ月〜1歳半くらいでした。

冷や汗を流しつつ息子を追いかける日々の始まりというわけです。

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(病院内で遊ぶ1歳4ヶ月の息子。確かこのくらいで走り始めた)

  

気が付けばいつのまにか走ってる

そう、ヨチヨチ歩いてたはずなんですわ。

突然めっちゃ早くなるんですわ。

どこで練習したん?あんたこないだまで這って移動してたじゃん?走るの?

みたいな。

 

……本当は手をつないで歩く練習しなきゃいけないんですよ~。

のらりくらりやり過ごしてたんですわ~。

だって、小さい手を必死で掴んでても、ぬるりぬるりと手を引き抜いてダッシュで駆け出すんですよ。

大人の方が力が強いはずなのに、あんなに手から逃げることができるのは子供かうなぎくらいですよ。

おちおちお買い物もお散歩もできやしない。

頼むから、頼むから、ベビーカーに乗っといてくれ。

 

先送りってやつですわ~。

しかし、息子1歳10ヶ月。……ついに保健士さんから電話が。

 

「まだしゃべらない上、手をつないで歩けないなんて〜。アリエナーイ」(要約)

 

そこから始まった猛特訓

あったま来ましたからね。やったるぞと。

道路沿いで歩く時は必ずハーネス付きリュックを装備。

リュックのリードを自分のベルトフープに固定。

そのまま息子と手をつないで歩く。

 

秋口に差し掛かっていたというのに額と脇に嫌な汗かきまくってましたねー。

常にフーフー言ってハンカチで額の汗を拭ってましたw

でも、息子が動きを止めると汗は止まるものの冷たい風で体が冷えるんですよ。

体が冷えたと思ったらまた走り出すもんで、冷えのぼせによくなってました。

(そのせいで体質が変わったのか太りやすくなったようで、その後激太りしましたorz)

 

ハーネス・リード付きリュックが無かったら、息子と出歩くことなく引きこもったでしょう。

……ずっと家で二人きり。考えるだけでげんなりします。

  

転んだ子供を心配するのは、子供が泣いてからでも遅くない

ヨッコイショと座って、息子がいるはずだった場所をきょとんと眺める私。

親を尻目にもせず駆け出す息子。

 

息子が1歳半~2歳半くらいの時期は息子不信真っ盛りで、何かあるとまず息子を疑ってかかってましたw

というのも、転んだ息子の様子を伺おうと駆け寄ると、腰を落としてしゃがんでいる最中にサーッと駆け出すんですよ。

転んだ息子を心配しては裏切られ、都度傷つき腹を立て。

何十回何百回と裏切られたので、今では「大丈夫?」と声を掛けて泣けばしゃがみます。

泣かなければしゃがみません(ꐦ°᷄д°᷅)

 

幼児は意外とすばしっこい

幼稚園児や小学生じゃあるまいし、1歳2歳が走ったところでヒヤヒヤするなんて大袈裟……と思います?

先程も申し上げましたが、

うちの息子は好奇心旺盛なタイプ

好奇心が旺盛だとどうなると思いますか?

怖いものを知らないと何でも確かめに行くんですよ。

 

あれはなんだ(好奇心)

確かめたい(知的探究心)

親に目もくれず突き進む(欲求に突き動かされる)

 

これを家の中でやられる分には良いんです。

危険なものは予め避けてありますし、夫も私も【子供がそこにいるもの】として行動してますからね。

何が危なくて何が安全なのかも理解できていません。

おんもでこれをやられると死しかありません。

 

走りたいし、色んな物を知りたい。

 

分かる。でも頼むからどちらかひとつにしてくれ。

 

子供は親が何をしていてもおかまいなしにダッシュするんだ

ちょっと待ってね〜と悠長に右見て左見ての安全確認なんて無理無理無理。

痙攣してるのかってくらい素早く安全確認しないと。

子供は待ってくれやしません。

靴紐をのんびり結んでる余裕もありません。

 

我が子 is 命知らず

というのも、うちの息子は1歳半くらいから走ることへの欲求が高まってホントに凄かったんです。

家族で一日遊んだ帰り道は、必ずベビーカーから降りて歩きたいとバウンドしてアピール。

日中ならまだしも。夜道ですよ、夜道。

おまけに大人でも疲れちゃうような何kmもある道のりも、ずっと走ってるような状態。

 

しかも、これは何だとしゃがみこんだかと思えば走り始め、走り始めたかと思えば急にしゃがみこむ。

あっちが気になったと思ったら、こんどはあっち、転けたと思ったら心配する親をよそにすぐダッシュするのが子供。

予測不可能な動きをするので、見てる私達はオロオロしっぱなし。

 

しかし、おんもにいる人達はそんな子供がうろちょろしているものとして行動していません。
むしろ自分達の動線に入ってくるはずがないものとして行動しています。自転車に乗ってる人も子供を〈動かない物〉と認識する方が多く、子供の横ギリギリを通過されてヒヤッとすることが多いです。

 

ですから、子供がフラッと近づいたからといって、適切な距離で安全を見守ってくれる大人なんてほとんどいないんですよ。

それができるのは、現役のパパママジジババくらいのもんです。

自分のとこに子供がいるからよその子も目に入って、子供という存在を危なっかしいものとして気にかけているからこそ、それができるんですよね。

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不安な気持ちと前向きな気持ちとの格闘

ほんの少しでも息子が離れると『死なせてしまうんじゃないか』

ほんの一瞬でも息子から目を話すと『死んでしまうんじゃないか』

息子が歩いている時に道路があると『死ぬんじゃないか』

息子が歩いている時に大きな段差があると『死んじゃう』

 

親の私が生きた心地がしなかった時期がありましたw

 

でもそういう気持ちって大切ですよ。

ADHDの私が息子を死なせることなく、大きな怪我もなく育てることができているのは、

『こいつは気を抜いたら死ぬ』

と無意識に眉間に力が入るほど神経を使って日々をやり過ごしたからであって、運ではありません。

これは断言しますよ。

 

子供が死なないだけで十分ですよ。

それが頑張った証。

努力だけでは生きていけないけれど、運だけでも子供は育てられないもんねー!

(見えない敵に向かって)

そうかい?